紅狼王子





あたしは、入りかけた部屋を静かにでた。


帰ろう、


あたしがいたらいろいろまずい。


そう思って、バイクやら車のあるところへでると、昨日の運転手がいた。


「レイさん?」


「帰る」


「なら、送ります。」


本当は誰にも見られたくなかった。


あたしの泣き顔も、


本当は触れたくなかった。


誰かの温もりにも、


頭はぐしゃぐしゃで、あたしはいつの間にか家にいた。


そして、ベッドに突っ伏していた。
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