桜舞~ひらり~
安沢『女の子のスタッフって、
ひらりちゃんだけ?』


ひらり『あとは、主婦の方が。』


安沢『ちぇっ!』


ひらり『…すみません。』


勝村『はーい!イジメない!イジメない!』



こんな空間を楽しんでくれる勝村さんが
とても大人に見えた。


それからも、ちくちくとイジメられたけど
勝村さんが笑顔でいてくれる事が、
なんだか不思議と嬉しかった。




人の笑顔を見ていれば、
痛めた心に触れずにいられたから。


“アタシ、昨日の今頃は
泣いていたんだっけ…”




それに気付いたのは、昨日と同じように
明日の洋服を選んでいる時だった。
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