桜舞~ひらり~

ひらり
「社長にも伝えたけど、
なんかまだピッタリくる言葉も
見つかってないんですけど・・・」


「なんて言ってイイか解らないくらい、
なんか、釘付けになったって言うか…」


「あの映像には、愛が詰まってて、
夢もいっぱいで、アタシが経験した事の
何十倍も素敵で、こんな時間を
過ごしたのも、初めてで・・・
なんか、ホントにビックリっていうか、
ホント凄くって!!」


「アタシには、夢も、やりたい事もなくって、
生き方も未来も決まってなくて
ただ、働いてるだけだし、
何かを見つけなきゃって思って…

そういう風に思う事もなかったから
なんて言うか・・・」


「う~ん・・・なんか、
頑張ろう!!って思って!!」
「頑張んなきゃって。」




やっぱり、この感情を
まとめる事は出来なくて
結局は、何を言いたいのかすら
見失っていた。


それでも、アタシは言い足りなくて、
まだ言葉を探していた。




勝村「なんか、

今日言われた言葉ん中で、
一番嬉しいかも。」


「うん。嬉しい。」




ひらり「なんか違うんです・・・」


「もっと、上手い言葉が
あるはずなんですけど・・・」




勝村「初めてだよ。」


「こんなに一生懸命、感想言われたの。」
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