Sky
「天ちゃん、梨衣ちゃん」



ふいに、優しい声で声を掛けられ、俺たちは振り向いた




そこにいたのは、美由のお祖母さんだった




「二人にね…渡すものがあるのよ…」




そう言って、お祖母さんはピンクの花柄の、可愛い封筒を二つ取り出した




封筒にはそれぞれ、可愛い丸文字で、「天ちゃんへ」「梨衣ちゃんへ」と書いてあった







……美由の字だ








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