ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
ライブを行うにつれて、歌を聴く人々も日に日に増えていた。

観客たちは冬の寒さなど忘れたかのように、一心にユキネの心に響く歌声を聴いていた。

そして次第にユキネの歌声が人々の心をあたためた。

そして30分が過ぎる頃、この日のストリートライブは終わりを迎えた。

『今日もありがとうございました』

ユキネが頭を下げると観客たちは、ユキネにあたたかい拍手を贈り、観客たちは笑顔でその場を立ち去った。

『これだけ広い駅前の広場がもう満員近かったな』

シュンはギターを片付けなから言った。

『ああ、そうだな』

ユキネはニコッと笑った。

『ユキネー!!』

ハナがユキネに駆け寄った。

『ユキネの歌すっごい良かったよ。もうあたし感動しちゃった…』

笑顔で笑うハナの目には涙が溜まっていた。

『何泣いてんだよ…みっともないな』

ユキネはハナを見て笑った。
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