ミュージック･ラブ２〜夜空の下のｽﾉｰﾄﾞﾛｯﾌﾟ〜

『だってだって本当に良かったんだもん!!』

ハナは本当に感動していた。

『ほらよ』

ユキネはハナにハンカチを手渡した。

『ありがとうユキネ』

ハナはそう言って、ハンカチで涙を拭いた。

『じゃあ、ユキネ。俺は用事があるからもう行くわ』

シュンはそう言ってギターケースを持った。

『ああ』

ユキネは笑顔で言った。

『風邪には気をつけろよな』

シュンはそう言って笑いかけ、立ち去った。

『さてと、ハナ…あたしらも帰るか』

『うん』

ハナは笑顔でうなづいた。

『あ、あの人…』

建物の影からこっちを見ているカンナに気付いたハナは、怯えながら言った。

『カンナ…』

ユキネもカンナに気付いた。

二人に気付かれたカンナは走り去ろうとした。

『待てよ、カンナ!!』

ユキネは走り去ろうとするカンナを呼び止めた。