ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
ユキネの呼び声が聞こえたカンナは立ち止まった。

そんなカンナの元にユキネは歩み寄ろうとした。

『ちょ、ちょっとユキネ…危ないよ。また酷いめに合わされるよ!!』

ハナはそんなユキネを呼び止めた。

『大丈夫だから』

ユキネはハナにニコッと笑いかけ、ハナをその場に残しカンナに駆け寄った。

『カンナ、本当に歌を聴きに来てくれたんだ…ありがとう』

ユキネは背を向けるカンナにお礼を言った。

しかしカンナは背を向けたまま黙り込んでいた。

『…カンナ!?』

ユキネは黙り込んでいるカンナを心配した。

『どうしたんだよカンナ?何か言えよ』

しかしカンナはまだ黙り込んでいた。

『おい、カンナってば…』

ユキネはカンナの正面へと回り込んだ。

『カ、カンナ!!お前…』

ユキネはカンナを見て驚いた。

『お前泣いてるのかよ!?』

涙を流しているカンナを見てユキネは驚いた。
< 132 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop