ミュージック･ラブ２〜夜空の下のｽﾉｰﾄﾞﾛｯﾌﾟ〜

『あの子ったら…わざわざどうもすみません』

ユキネの母親はシュンにお礼を言った。

二人が話していると、ユキネが帰って来た。

『あっ、オッサン。お前こんなとこで何してんだよ!!』

ユキネはシュンを見て怒鳴った。

『こら、ユキネ。この人はあなたの落とした生徒手帳を、わざわざ届けてくれたのよ』

『ふんっ!!そんなの誰も頼んでないよ』

ユキネはそう言ってシュンを睨んだ。

すると突然店のドアが勢いよく開き、怖そうな男が３人ほど店に入って来た。

『よぉ、何か楽しそうだな』

黒いサングラスをかけた、いかつい男は言った。

『何だコイツら?』

シュンは怖そうな３人を見てユキネに尋ねた。

『ゴホッ、ゴホッ…借金の取り立てなんです』

ユキネの母親は弱々しく言った。

『お前ら何しに来たんだ!!』

ユキネは怖そうな３人に怒鳴った。