ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『俺もユキネをデビューさせるなら、レインボーミュージックだって決めてます…ですが、今はまだ俺が曲を書けなくて…ユキネをデビューさせられません』

シュンは少し落ち込んだ様子だった。

『シュン…話題になってる今ユキネをデビューさせず、日を延ばせばデビューが難しくなるぞ』

小林誠吾はシュンの目をじっと見て言った。

『わかってるんだが…曲がな…』

シュンは悩んでいた。

『シュン、この曲を聴いてくれ』

そう言って、小林誠吾は突然オーディオから曲を流した。

シュンはその流れる曲に耳を傾けた。

曲が終わると小林誠吾はまた口を開いた。

『どうだった?』

『うーん、今までにない感じのなかなか良い曲だった』

シュンは素直に感想を言った。

『そうだろ。この曲はな、ウチの楽曲オーディションに送られて来た作品だ』

小林誠吾は説明した。
< 143 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop