ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『どうだろうシュン…この曲をユキネに歌わしてみないか?この曲をユキネのデビュー曲にしてみないか?』

小林誠吾のその言葉にシュンは驚いた。

『この曲を…ユキネのデビュー曲に…』

シュンは考え込んだ。

『シュン、お前の気持ちは良くわかる。プロデューサーとして、ユキネのデビュー曲を譲りたくないよな?だが、ユキネの事を考えれば…他人の曲の提供を受けてでも、今デビューする方が良いと俺は思う』

小林誠吾はシュンに訴えた。

『ユキネのためを思えばそうだよな…いつまでも俺の曲を待たせる訳にも行かないよな…』

シュンは悩んでいた。

『シュン、今すぐには決断出来ないだろ?もう少しだけ考えてみろ』

小林誠吾はそう言ってシュンの背中をポンポンと優しく叩いた。

『ハイ…』

シュンはそう言って、社長室を出て、レインボーミュージックを出た。

『さてと、これからストリート行かなきゃな』

シュンは駅前に向かった。
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