ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『今日はいつもの倍以上の人が集まってくれてた…雑誌に載った影響だろうな、きっと。あれだけの人が集まった以上、もうここでストリートをするのは限界だ。歌を聴いてくれてる人たちには感謝してるが、観客たちが通行人の邪魔になってる…だから、もうストリートは無理だ』

シュンは理由を説明した。

『だったらもっと広い場所でやれば…』

『場所を変えた所で、誰かの邪魔になってしまうよ。会場じゃないかぎりな』

『そうか…』

ユキネは少しストリートが出来ない事に残念そうだった。

『ユキネ…今日レインボーミュージックから、お前を…ユキネをウチからデビューさせたいという話をいただいた』

『えっ?本当かよ?』

ユキネはその話に驚いた。

『どうだユキネ、レインボーミュージックからデビューしてみるか?』

『本当にあたしがデビュー?…レインボーミュージックから?』

ユキネは信じられない様子だった。
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