ミュージック･ラブ２〜夜空の下のｽﾉｰﾄﾞﾛｯﾌﾟ〜

『何しに来たって、今日は支払い日だろ?金は用意したんだろうな?』

怖そうな男はユキネを睨んで言った。

『す、すみません。もう少し待って下さい…必ず払いますので』

ユキネの母親は借金取りに土下座して頼んだ。

『ふざけんな!!』

借金取りは店の椅子を蹴り飛ばした。

『お前ら何しやがる!!』

ユキネは借金取りに怒鳴り睨みつけた。

『威勢の良い小娘だな。そうだ、お前にイイ店を紹介してやろうか?そこで働けば借金何かすぐ返せるぞ』

借金取りの一人はユキネのアゴを掴み、顔をじっと見て言った。

『気安く触るな!!』

ユキネは借金取りの手を振り払った。

『面白い小娘だ。さあ、さっさと金を返して貰おうか』

『だからそんなもんないよ』

ユキネは借金取りの靴にツバを吐いた。

『ふんっ、お前ら暴れろ』

借金取りは後ろの二人の仲間に指示した。