ミュージック･ラブ２〜夜空の下のｽﾉｰﾄﾞﾛｯﾌﾟ〜

『さっきレインボーミュージックで、発売中止になったユキネの曲を聴かせて貰ったよ。それで確信したんだ、ユキネをこのままにしとくのは勿体ないってな』

キースは微笑んだ。

『キース…お前わざわざそのために日本に帰って来てくれたのか…』

『シュン、俺たちは離れてたって仲間だって、フレンズの解散の日に誓っただろ』

『ありがとうキース…ユキネにその事話してみるよ』

シュンは笑顔で言った。

『じゃあ俺は明日の昼に日本を発つ…それまでに返事を聞かせてくれ』

『わかった。早速ユキネに話してくるよ』

シュンはそう言って喫茶店を出て、ユキネを捜しに行った。

ユキネは橋の上から川を見つめて、ボーっとしていた。

『ユキネー!!』

そんなユキネをシュンが見つけた。

『お前捜したぞ…ここにいたのか』

『…何だよ？』

ユキネは川を見つめながら、元気なく言った。