ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『オッサン…』

ユキネはシュンのその言葉を聞いて驚いた。

『俺に歌声を惚れさすなんて、凄い事だぞ。この俺が惚れた歌声は、まだお前で二人目だからな』

シュンは優しく微笑んだ。

『あたしで二人目…?』

『ああ、一人目は…元フレンズのヴォーカリストのレイナだ。ユキネ、お前ならレイナを超えられかも知れない』

『フレンズのレイナを…超えられる!?このあたしが?』

『ああ、この俺が言うんだ。間違いはない。俺がお前をちゃんとプロデュースしてやるからよ』

シュンは自信に満ち溢れていた。

『オッサン…アンタ一体…』

ユキネは戸惑いながら言った。

『俺様はシュン。現ルナティック・ゼロのギタリストで、元フレンズのギタリストのシュンだ。改めてよろしくな』

シュンは右手を自分の服で拭き、その手を差し出し握手を求めた。

『…オッサン』

ユキネは少し考え込んでいた。
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