ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『何か問題でもあるのか?』

シュンは戸惑っているユキネに尋ねた。

『大アリだよ!!何で辞めんだよ!!あたしにプレッシャーでもかけたいのかよ!!』

『プレッシャーをかけるつもりはない。ただ俺は不器用だからな、他のバンドのギタリストとプロデューサーの二つを両立出来ないだけさ』

シュンは笑って言った。

『オッサン、あんたバカだよ!!世界一のバンドを抜けて、あたし何かをプロデュースしようとして…』

『俺はバカだよ。それにユキネ…俺は多分この先も、お前以外の人間をプロデュースする気もないしな』

シュンは似合わない真剣な顔で言った。

『…オッサン。もう、どうなっても知らないぞ』

ユキネはそっぽを向いた。

ユキネはシュンの目を真っ直ぐ見れなかった。

『ハイハイ。二人とも仲が良いんだか…悪いんだか…わからないわね』

里菜はあきれた様子だった。

『ねぇ、ユキネ。あたしにも歌を聴かせてよ?』

里菜はそっぽを向くユキネに言った。
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