ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『ヤダよ、何でオバサンなんかに…』

ユキネは冷たく断った。

そのユキネの態度に里菜はイラっとした。

『まあまあ、良いじゃないかユキネ。里菜に聴かせるためにお前を呼んだんだしよ』

シュンはそう言って、ギターケースからギターを取り出した。

『それだけでわざわざあたしを呼んだのかよ!!』

『それにちゃんと旨い飯食わせてやるよ。ユキネはフレンズの歌なら何でも歌えるのか?』

シュンはギターをチューニングしながら、ユキネに尋ねた。

『えっ!?…まあ、一応歌えるけど…』

『じゃあ、里菜もいることだし“Friends”でも歌うか?』

『何でこのオバサンがいたらその歌になるんだよ?』

『だって“Friends”はあたしが書いた曲だもん』

里菜は誇らしげに言った。

『ふ〜ん』

ユキネはさらりと流した。

『ちょ、ちょっとはスゴイわとか…尊敬するわとか…言えないのかしらこの子は』

里菜は期待に反するユキネの返答に、少し落ち込んだ。
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