ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
シュンがギターを弾き始めると、ユキネは椅子から立ち上がり“Friends”を歌い始めた。

里菜は椅子に座り目を静かに閉じ、ユキネの歌声に耳を傾けていた。

シュンはギターを弾きながら、凄く楽しそうに歌を歌うユキネを見て微笑んだ。

そしてユキネは“Friends”を歌い終わった。

『どうだった里菜、ユキネの歌は?』

シュンはギターを片付けながら言った。

『う〜ん、確かに歌声はなかなかね。何て言うか…レイナとはまた違った魅力を持ってるわね』

『そうだろ。何て言うか…レイナが人を魅了する天使の歌声なら、ユキネは人を誘惑する堕天使の歌声ってトコだろ!?』

シュンは誇らしげに言った。

『…まさにユキネは堕天使ね』

里菜はシュンの言葉に納得した。

『堕天使で悪かったな!!』

ユキネは里菜をにらんだ。

『ユキネならレイナを超えられそうだろ?』

シュンは希望に満ちた目で里菜を見た。
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