ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『良い親御さんだな』

お巡りさんはそう言って、自転車に乗り去って行った。

『ふーっ、嘘つくのは心が痛むなぁー』

シュンは笑って少女の方を見た。

『おい、オッサン!!どういうつもりだよ!?』

少女はシュンを睨みながら言った。

『おい、おい…助けてやったのに睨むなよ。それに俺はまだ33歳だ、オッサンは酷いだろ』

『誰も助けてくれだなんて頼んでねぇだろ、オッサン!!』

『またオッサン扱いかよ。ってか、お前のパンチなかなか効いたぞ…ケンカ慣れしてるみたいだなぁ』

シュンは笑って言った。

『ふんっ』

少女は立ち去ろうとした。

『あっ、ちょっと待てよ!!お前名前は?』

シュンは立ち去ろうとする少女に尋ねたが、少女はシュンを無視して、暗闇へと消えて行った。

『無視か…しかも助けてやったのに、お礼もなしかよ。まあ、いいっか』

そしてシュンは、ホテルへと戻って行ったのだった。
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