ミュージック･ラブ２〜夜空の下のｽﾉｰﾄﾞﾛｯﾌﾟ〜

『あれ？ハナじゃんか』

ユキネの後ろを歩くハナはその声に気付いた。

ハナが声のした方を見ると１週間前と同じように、茶髪で巻き髪の女子高生が立っていた。

『あっ…』

ハナは茶髪で巻き髪の女子高生の姿に気付き、嫌な顔をした。

『なにハナー、お前歌手目指してレインボースクールに通ってるらしいじゃん？』

茶髪で巻き髪の女子高生は笑いながらハナに尋ねた。

『…うん』

ハナはうつむき静かにうなづいた。

『ハハハ、噂は本当だったんだ。トロくて、音痴なお前が歌手になんかなれるわけないだろ。そんなくだらない夢さっさと諦めろよ、そんな夢見てバカじゃないのか』

茶髪で巻き髪の女子高生はハナをあざ笑った。

ハナは自分の夢をバカにされて、何も言えず、ただうつむきこぶしをギュッと握りしめた。

そんな茶髪で巻き髪の女子高生とハナの会話を聞いていたユキネが、口を開いた。