ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『だから、あたしはレイナみたいな歌手になって…あたしをイジメてる奴らをみーんな見返してやりたいんだ』

ハナはこぶしを握りしめて言った。

『そっか…なら見返せるように頑張れよハナ』

ユキネはそう言って、ハナの頭を軽く撫でて歩き出した。

『うん!!』

ハナは少し元気が出たみたいで、笑顔でうなづき歩き出した。

そして二人は途中で別れ、それぞれの家へと帰った。

ユキネが自宅の前まで来ると、シュンが待っていた。

『よっ、お疲れ』

シュンはユキネに気付き笑顔で言った。

『何の用だよ?オッサン』

『イヤ、別に用はないけど…ただレッスン頑張ってるかな?って思ってな』

『ああ。とりあえず適当に頑張ってるよ』

『適当に…かよ!!まあ、いいっか。じゃあ、また用があったら連絡するから、とりあえず今はレッスン頑張れよ』

シュンはそう言って立ち去った。

『ふんっ…』

ユキネは自宅へと入った。
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