ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『へぇ〜、アイツも?あんなバカっぽそうでダサい奴が歌手に何かなれっこないのになー、笑わせるよな』

カンナや周りにいる不良少女たちは大笑いした。

『コノヤロー!!』

ユキネは立ち上がり、ハナの事を大笑いしているカンナに殴り掛かろうとした。

しかし、ユキネは二度と暴力を振るわないとシュンとした約束を思い出し、手を引っ込めた。

『あたしの事を笑うのは許す…だけど…だけどハナの夢を笑うのは絶対許さない!!』

ユキネは笑っている不良少女たちに怒鳴った。

『アイツのせいか…アイツがユキネに変な夢をあたえちゃったのか…逃がしちゃったの失敗だったな。まあ後でまた捜せば良いっか』

カンナはそう言って足元の鉄パイプを拾った。

『でも、あのケンカっぱやいユキネが殴るの我慢するなんて…意外だな』

カンナは少し驚いていた。

『さっき言っただろ。あたしは弱い者イジメは大嫌いだってさ』

ユキネはカンナを睨みつけていた。
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