ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『じゃあ、あたしはどこに行けば良いの?』

里菜はシュンに尋ねた。

『駅前だ。よろしくな里菜』

『はい、はい』

里菜はそう言って、店の奥に締まっておいたキーボードを持ち、店を出て行った。

『はあー、キーボード重いし…』

里菜は渋々駅前へと歩いて向かった。

里菜が駅前につくとユキネが待っていた。

『お待たせユキネ』

里菜はユキネを見つけて声をかけた。

『誰?』

ユキネは里菜に尋ねた。

『はあ?忘れたの?ほら、喫茶店を経営してる元フレンズの里菜よ』

『…ああ、あの口うるさいオバサンか』

ユキネは思い出した。

『あんたねぇ〜相変わらず口が悪いわね』

里菜は呆れた。

『うっせいよ!!オッサンがギターの代理を用意したって言ってたけど、まさかオバサンだとわね』

『なにその発言…あたしだって嫌々来たんだから』

里菜は少し怒り気味だった。
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