ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜
『て、いうか…ユキネも色々ケガしてるわね。どうしたの?』

里菜は顔や腕をケガしているユキネに尋ねた。

『寝違えたんだよ!!』

ユキネは素っ気なく言った。

『はあ?寝違えでそんなケガする訳無いじゃない、ありえないわ』

里菜はシュンと同じ言い訳をしているユキネに呆れ返った。

『まあ、良いわ。じゃああたしがキーボード弾いてあげるから、ユキネは歌って』

そう言って里菜はキーボードケースからキーボードを取り出した。

『オバサン、キーボード弾けんの?』

『あたしはピアノ歴14年よ』

里菜は笑顔で言ってキーボードの鍵盤を適当に鳴らした。

『よし、じゃあ…まずは何から歌う?』

里菜はユキネに尋ねた。

『フレンズの…“虹色”が良いかな』

ユキネは呟いた。

『“虹色”!?へぇ〜、珍しい曲を選ぶわね』

そう言って里菜はキーボードを弾き始めた。

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