KISSKISS


「ちょっと可哀想な事したか?」


「……」


何も返事しないあたしから腕を離すと玄関を開けた。

「…入らねぇの?」


「さっきの…ホント?それとも…」


あたしの腕をそっと掴んで家の中へ戻る。


あたしもそのまま何も言わずについて行った。


リビングに入ると何も言わずにコーヒーを入れて出してくれる。


―…さっきの言葉が本当なのか聞きたい


でも、ちょっと怖い…


< 164 / 170 >

この作品をシェア

pagetop