KISSKISS


「そんなに思いっきり否定しなくてもいいんじゃないの?別に彼氏がいるワケでもないんだし?」


「だって…絶対にないもん…」


確かに彼氏どころか好きな人だっていない。


あんな裏表が激しい男なんてお断り。


「まぁ…間違いだけは起こさないでよね?」


―…間違い?


「もう!!アレよ!!アレ!!」

「……???」


美結は耳元に近づくと小声であり得ない事を言った。


「絶対に!!!絶対に!!!ない!!!!!!!!!!」


キスだってした事ないのに…!!!


それを飛び越えてなんて!!

「ハァ…止めてよ…」


天地がひっくり返ったってない!!!!!


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