KISSKISS


マイクの前に立つその人の存在感やオーラに圧倒される。


白い肌にすらりと長い手足…


ブロンドの長い髪を風になびかせ顔を上げた。


深く深呼吸をすると静まり返った群衆の中に歌声が響き始めた。


アカペラで歌う声は透き通り鳥肌が立つ。


「ね!あれって…シェイラだよね?」


「シェイラ…?」


「最近、シェイラの歌とかテレビで良く聞くよ?知らない?」


「知らない…」


そういうの興味ないから疎いんだよね…


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