KISSKISS


「歩花…?」


「そうかな?」


苦笑いを見せて答えると息がピッタリの二人から目が離せない。


まるでピアノと歌声で会話をしているように…


愛しい人を見つめるようなシェイラの優しい表情…


それに答えるように微笑む悠斗さん…


「帰ろ!!!」


「え!!!待ってよ!!!聞きたかったのにー…」


…―見たくない


美結に構わずに一人逃げるように立ち去った。


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