KISSKISS
昨日と態度が、えらく違うのは気のせいなんかじゃないよね?
「歩花ちゃーん!!」
下から悠斗さんの声が聞こえて仕方なくパジャマのまま、リビングに降りた。
「……」
リビングに入るとコーヒーの香ばしい匂いにテーブルに並んだ美味しそうな朝ごはん。
「あんたが作ったの?」
「…そう」
素っ気なく返事をして椅子に座ると一人食べ始める。
「コーヒーちょうだい」
席につくと飲み物がないのに気付き、悠斗さんに言う。
「セルフサービス」
そう告げると自分は柔らかな湯気の立つカップに手を伸ばした。