KISSKISS


仕方なくコーヒーを入れ席に戻ると黙々と朝ごはんを食べる悠斗さんを見つめた。


整った顔立ちに柔らかそうな茶色の髪…


パンを持つ手はピアニストだけあって細くしなやかで綺麗…


かなり嫌な奴だけど…


「…何?」


「あんたっていくつなの?」


いきなり視線が合い思わず質問を投げかけた。


「今年で23歳」


見た目は十代でも通用しそうな程、若く見える。


「へぇ…」


大して興味のない質問をすれば次の瞬間、沈黙になるのは見えている。



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