KISSKISS


「お前…昨日さー…」


「…き…昨日?」


―…ヤバい、もしかしてバレて…


「ソファで朝方まで寝ちゃってたじゃねぇかよ…起すよね?普通」


なんだ…心臓が口から出て来るかと思った…


「あ!…あぁ…ゴメン、気持ち良さそうに寝てたしほっといても平気かなぁって思ってさ…」


「平気じゃねぇよ…」


ブツブツと文句を言いながらお弁当におかずを詰めていく。


「何か手伝おうか?」


「…気持ちだけで充分ですから」


あぁ、そうですか…


「用意して来いよ、もうすぐ朝飯出来るから」


結局、何も手伝う事もなく学校へ向かった。

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