男 友 達


私の機嫌の悪さは、割と顔に出ていたらしい。


「おはよ…」

と声をかけられ、振り返った私の顔を見て、


ケンタの顔がひきつった。

「…おはようございます、高瀬君」

あ、私めんこくない事してる。

敬語だし、『高瀬君』だって。

「そんな怒るなよ…


こないだは、

…悪かった」

ケンタがぶっきらぼうに言うから、

私の機嫌はまた悪くなってしまった。


「…別に…
怒ってないし」

「怒ってるだろ」

「怒ってないよ!」

つい、大きい声が出て周りもビックリしてこっちを見てる。

わぁ、私、何やってるんだろ。

久しぶりに会ったのに。ケンタは病み上がりなのに。

大丈夫?の一言も言わないで、訳わかんない怒りをぶつけるなんて…


私、自分が嫌いになりそう…

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