男 友 達

男女の友情？

……何この状況？


なんでケンタがここに？ってか、なぜ私の腕を掴んでるの？


自然に顔が熱くなる。
それがばれないように、私はケンタを睨んだ。


…手！手を離してよっ！馬鹿！


不信感いっぱいの私の顔を見て、ケンタもハッとした顔をしてる。


｢あ、わりい。
廊下で話してたら、佐々木通るじゃん？
マズイかと思って…｣

掴んでた手を離して言った。


｢…マズイって何が？｣

｢だって…

葵、断ったんだろ？｣


はぁ？

｢気まずいよな～、そういう時｣


ケンタからそんな台詞が出るなんて。


｢…断ってないけど。っていうか、友達に…｣

私が言い終わらないうちに、
ケンタが驚いた顔で言う。


｢は？お前、佐々木と付き合うワケ！？｣


何言ってんの？
訳わかんない。