男 友 達
「……え?」
その時、勢い良くドアが開いた。
「あら、川嶋さん、目が覚めたみたいね」
保健の上田先生だ。
「高瀬くん、川嶋さんを見ててくれてありがとうね。お母さんがいらしたから、もう大丈夫よ」
ケンタは軽く頭を下げて帰ってしまった。
「葵!だから今日は休みなさいって言ったのに!」
お母さんに怒られたけど、私はさっきのケンタの言葉が頭の中をぐるぐる回ってて…
全然耳に入らなかった。
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