男 友 達


ダメ。

今は教室にいられない。

私はただやみくもに走る。


誰もいない所…!

そうだ、あそこ…!!


必死で走って、やっとの思いでたどり着いて、

ドアを閉める。


息が苦しくて、床にしゃがみ込む。


「何してんだろ…私」


苦しくて。
もうケンタの隣には加奈さんがいるんだと思ったら…

もうこの恋は終わりなんだと思った。


その時、急にドアが開いた。


そこには、


息を切らして私を見つめる、

私の大好きな人の姿…


「ケンタ…」


< 188 / 268 >

この作品をシェア

pagetop