男 友 達


それを、聞くの…?


「どうって…」

私は言葉に詰まる。

嫌に決まってる。
だって…だって…

ケンタが他の子と付き合ってるなんて、信じたくないよ。

私だってケンタが好きだから。

でもそんな事言ったら、ケンタは困るでしょ?

私はただの友達で、急にそんな風に見られないでしょ?


「……お似合いだって思ったよ」

「……」

「だって、すごく綺麗だし、感じ良かったし」

「…そっか」


「……ただ、ちょっと寂しいかな…ケンタが遠くに行っちゃったみたいで…」

それはホント。

そして、泣きたい位辛いんだよ…。


「ケンタは大事な、友達だから…」


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