男 友 達


あんな人がケンタの彼女だなんて。

私がどんな気持ちで二人を見ているか、

全く知らないあの人を、

ケンタを裏切ってるあの人を、

許せない…!


「葵ちゃん…?大丈夫…?」

私の変化に気付いたのか、佐々木君の心配そうな声が隣から聞こえる。


私は怒りに震える体を必死に抑える。


「大丈夫じゃ…ない…!」


その時、男の人の携帯が鳴った。


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