男 友 達
知らない女の子と、立ち止まって話している。
誰だろう。見たことない。
1年生?もしかして先輩かも。
驚いたのは、遠目でも分かる程、
すごく可愛い子だったことだ。
長くて腰ほどまである真っ直ぐな髪。
綺麗な白い肌。
大きな黒い瞳。
絶対に男の子が放って置けない感じのオーラが漂っていた。
「お似合いじゃない…」
ケンタと並ぶと、なんだかカップルみたい。
ケンタも、彼女と話が弾んでるようだった。
時折、笑顔がこぼれる。
なんだか、胸の奥がざわざわして、
見ていられなかった。
なんで、私、ショック受けてるんだろ。
そんな権利、ないのに。