男 友 達


「あは、何やってんだろうね~鈍臭いね、私」


慌てて拾う葵のそばで、俺も拾いはじめた。


「ごめんね、ケンタ~」

ホント分かってねぇな。
迷惑なんて思う訳ねぇだろ。

「いや、いいって…」


でもその時、

いきなりアイツが、

後ろに倒れるのが見えた。

「きゃっ!」

「うわっ」


俺の体は勝手に動いて、小さな体を受け止めた。

マジで、鈍臭さ過ぎるだろ…?


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