大好きでした。
そんな時―


ふと自分の足元を見た瞬間、目の前にいたサラリーマンのカバンから、定期券入れが落ちていった。



その定期券入れはあたしの足元に落ち、しかも、あたし以外はそのことに誰も気づかず、必然的にあたしが拾ってその人に渡さなければいけない状況になっていた。
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