夕日に落ちる星
なるべく発汗を促さないように

のそのそと席に座った。

みんなは二十分も前からしっかりと

課題に取り組んでいるので、

机に向かいながら、

ひたすら何かを原稿用紙に

埋めていっているが、

半分ぐらいの人は

文章を書くのが苦手なのか、

はたまた面倒なのかは分からないが、

近くの人と小さな声で談笑したり、

机に突っ伏して夢の旅に出ている。


「あー気持ちいいー」


窓際というのが唯一の救いで、

たまに心地よい風が流れてくる。

セミロングの髪がひらひらとなびいて

むさ苦しい。

実にむさ苦しい。

そろそろ切ろっかな。


『幸せ』


ねぇ

何だろなー幸せって
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