Cinderella girl
翌朝、





さわやかな朝日が眩しい中、小鳥達のさえずりがきこえてくる。

気持ちのいい目覚め。









っていうのは嘘で、本当は昨日夜中まで映画を観ていていい感じで眠くなっているとふと気づいた。






―このDVD、昨日が(2時間前)返却日だった。





あたしは押入れのトリシエをたたき起こして頼んだが、寝起きのトリシエはワケがわからなくてムクっと起きたとたん





「そんなに返したいなら猫でもしゃぶって待ってればいいじゃないですか」



と言われ(真顔で)ああ、こいつ変態だった。



とおもって深夜のツ○ヤまで泣きそうになりながらチャリを走らせたので、言ってしまえばさっき寝たようなもんだ。(トリシエはあたしが起こしたこともなにも覚えてなかった)






出だしの爽やかさは微塵も無い最悪の一日の始まり。






学校なんて行きたくない。
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