Cinderella girl
という、実に長ったらしい文が昔の日記にあるんだな。


今見てもまじでワケが分からん。でも夢ってそうゆうもの。


大部分はもう忘れてるけど、リョウの静かでやさしい声とおとなしそうだけど凛とした目の感じと、後姿だけはもう何年もたった今でも覚えてる。


ほんとに不思議な夢だったから。




ぶっちゃけてしまうと、あたしはその夢を見た次の日からその人を街でなにげなく探すようになり、ある意味では初恋の人。

でも現実じゃないからねえ、







今だから言うけど、これが全身白タイツに覆われてまでトリシエが出てきた理由だ。





たしかに何も信じられなくなったあたしでも自分でも気づかぬ内にこのことをしんじていたんだと思う。
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