Cinderella girl
アタシは全力で走って角を曲がる

突き当たりを右に曲がって‥‥







腕をつかまれた



ビックリして振り返ると、アタシの腕をつかんだのはリョウではなくトリシエだった。



「逃げちゃだめです」


トリシエの茶色い瞳にまっすぐ見られて身動きが取れなくなる。



「に、逃げてなんか‥‥」


思わずトリシエから目をそらす



「‥‥あの方だったんですね」









「うん」




するとトリシエはアタシの腕を放してしゃがみこんだ。





「ど、どうしたの!?」



え、まさか泡に!!!!!




あたしの心配をよそにほーーっとため息をついて




「安心しました」



一言そういって微笑んだ
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