キャラメル味の生活

「え?」

「全部オレだよ…?」



泣きそうな目をして
あたしに訴える晴。


「何、言ってるの…?」

「小夏の制服探して
洗ってアイロン
かけといたのも、

体育倉庫で危ない時に
助けたのも…

風じゃない。
オレだよ?

だからオレを見てよ…」

「や…晴?
何するの…ッ?」



そのまま晴の唇は
あたしの顔に
近づいてくる。



「ちょっと、晴ッ!」



抵抗しようにも
両腕は押さえられていて
動かせない。


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