キャラメル味の生活

「ばあーかッ!!」

「ちょッ!ばかッて!
髪の毛ぐしゃぐしゃ
しないでよ!」

「ッたく。
気づくの遅えッつの」



口調は怒ってるけど

表情はなんだか
嬉しそう。



「...晴ッてツンデレ?」

「ぶっ」

「あッ!
図星だあー」

「うっせえ!
そ!それより、
お前こんなとこいて
いいわけ?

風が待ってんじゃ
ねえの?」

「んーん。
あたし、風さんに
フられちゃった」



あたしが肩を
すくめて言うと、

晴の目が点になった。


< 122 / 232 >

この作品をシェア

pagetop