キャラメル味の生活

キスだけでも
意識がとびそう…。



もうろうとする
意識の中で

あたしは必死に
晴に抱きつく。


そうしてないと
倒れてしまいそうだった。



するとようやく
晴が口をはなした。



「…ばか」

「オレを怒らせると
こうなるんだよ」



ニヤリと口角をあげる晴。





夕日で晴の茶色い髪と
切れ長のきれいな瞳が

キラキラ輝いていて



意地悪く笑う
その姿さえ

きれいだと思った。


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