キャラメル味の生活

何あれ。

自分であたしに
頼んだくせに。

結局は料理が上手な
渚のを食べるんだ。

あたし1人で
早起きして
一生懸命作って

ばかみたい。



くるッと後ろを向いた時

部員の1人が
声を出した。



「あ!"小夏ちゃん"だ!」

「えッ!?どこどこ?」

「あの人が
"小夏ちゃん"か」

「かわいいな…
初めて見たぜ」



はッ!?
ちょっと待って!

やめてよ、頼むから!



「は?小夏…?」


ほらあ、
見つかっちゃった…


すごい気まずいんだけど。



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