キャラメル味の生活

そうしてあたしは
無理やり
理科準備室に入れられた。



「ちょっと!開けてよ!」

「開けてほしい?」

「当たり前でしょ」

「ふふッ!
じゃあ頼みなさいよ。

開けてください
お願いします

ッてね」


あははははッ!





ドアの向こうで
いやな笑い声が
こだまする。



こんなやつらに…

絶対頼んでやんない。



「ねえ、黙ったわよ?」
「どうするの?」


ひそひそと相談する声が
聞こえる。



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