キャラメル味の生活

「大人になったオレは、


小夏のピンチに
必ず駆けつけんだよ」



昔と変わらない
懐かしい笑顔。



「ホントに…?
ホントに晴?」

「おう。
迎えにきた」

「幽霊じゃない?」

「ははッ!
何てこと言うんだよ!



ほら。お待たせ」



腕を大きく広げる晴。



あたしは迷わず
その胸に飛び込んだ。



「晴…あたし
待ってたよ」

「うん。
待たせてごめん」



晴がギュウッときつく
あたしを抱きしめる。



< 202 / 232 >

この作品をシェア

pagetop