キャラメル味の生活
今日もたくさん
汗をかいて、
たくさん友達と
しゃべって、
たくさん笑って、
我が家に帰ってきた。
今日は珍しく
お父さんが早い。
いつもは仕事で
帰りは遅いのに。
「お父さーん?
ただいまあー」
リビングのドアを
開けると、お父さんが
真剣な顔で座っていた。
「なに?お父さん。
この空気…」
「小夏。
ちょっと座りなさい」
「う、うん…」
ただならぬ雰囲気を
感じとって、
おとなしく座った。
するとお父さんは
話を切り出した。